ナッシュビル宣言の解説

第7条

私たちは、男または女としての自己認識は、聖書に啓示されている創造と贖いに対して神が持っておられる聖なる目的に従って定義されるべきであることに同意する。

私たちは、同性愛者やトランスジェンダーの自己認識を持つことが、創造と贖いに対して神が持っておられる聖なる目的に沿ったものだという考えを否定する。

解説

皆さんは「あなたは本質的にどのような人ですか?」と聞かれたら、どう答えるでしょうか。男性なら「私は医者です。」などと多くの場合自分の職業を挙げます。女性なら、「私は3人の子供の母親です。」と答えるかもしれません。その他にも、自分が好きなものや活動、自分の家族構成、出身地、などを付け足すかもしれません。では、「自分の本質にとって最も重要な要素は何ですか?」と聞かれたらどう答えますか。第7条はそのような私たちの中心的なアイデンティティー(自己認識、自己像、セルフイメージなど)の根源についての主張です。 

ジェンダーイデオロギーは、自分のアイデンティティーの最も肝心な部分はLGBTQ+の一員であることを誇るところにあると主張します。ですから、「あなたは本質的にどのような人間ですか?」と聞かれたら、「私はレズビアンです」、「私はゲイです」、「私はバイセクシュアルです」、「私はトランスです」などと答えるよう洗脳します。ナッシュビル宣言は、このような考え方が聖書的でないことを主張し、その代わりにクリスチャンとして、「私は神のかたちに(男として・女として)創造された人間です。」あるいは「私はキリストによって贖われ、神の子として生まれ変わった人間です。」と言う自覚を持つよう勧めています。その実例として、パウロは自分自身の自己認識について次のように語っています。

「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。」(ガラテヤ人への手紙 21920

 このように、私たちのアイデンティティーは、自分のジェンダー意識や性的指向によって決まるのではなく、自分と神の関係によって決まるのです。